ニス塗りとかボイルドリンシードとか

   

今日は少し工房の整理をしました。

ロードバイクを置いてるのですが邪魔臭いしもう乗る気が無いのでしまうことにしました。

こいつで千葉県一周したことがあるんですが、まぁーひどい道路状況で。

特にサイクリングロードは途中で砂利道になるわ砂に埋もれてるわ路駐で通れないわでもう走りたくないっす。

次乗るときがあるとしたら北海道とかくらいですね。

 

ネックのほうは、あとはペグボックスを掘ってちょちょっと手加えて修正してって感じでほぼ形が出来てます。

慎重すぎる性格なので製作は大胆に削るように心がけてます。

先生には「お前は大胆さが足りない」とよく言われてました(笑)

慎重に、丁寧に、時間をかけて。というのは聞こえがいいですが、職人の人たちからしてみれば言語道断。

時間をかける=手数が増える。つまりはミスの可能性も増えることになります。

ミスが増える分修正が必要になり、修正中またミスをすれば…と酷い状況になり得ます。

また、商売として職人をしてるわけですからね。無駄に時間をかけることがいかに愚であるかは言わずもがな。

バイオリンに限らずですが「職人がかなりの期間を費やして作った逸品」みたいな売り文句をよく聞きますがそれってどうなの?と何時も思います。

騙されがちな売り文句です。

これは先輩職人の受け売りですが、時間をかければ誰でもある程度良いものは作れますからね。

無駄に手間をかけずに、手数を少なくバツっと決める人こそ真の職人ですぜみなさん。

とか言いながらちまちま削る私。

自分的にはやらかしたなーって思ってますが、一作目の酷さに比べたら全然ですね。

ペグボックスを掘ったら仕上げずにボディの製作に行こうと思います。

なんだかんだ作業を進めてるうちにぶつけて傷つけたりする可能性があるので仕上げはネックセット直前かニス塗りの前の生地調整の時にするほうが健全ですね。

5弦のほうはようやく自作ニスの最終的なレシピが完成したので塗装に入りました。

ブラックライトでも乾燥できますが、太陽光の速さの誘惑には勝てませんでした。

 

乾燥を早めるためにボイルドリンシードを作って加えてみました。

リンシードを含む乾性油の類は酸化重合によって硬化しますが、硬化には時間がかかります。

科学的視点では硬化には数十年単位でかかります。

なので酸素に触れさせながらの加熱重合で少し乾燥を促進させるわけです。

シッカチーフなどの乾燥促進剤もあります。

これはコバルトやマンガンなどの金属の成分が触媒として作用して重合反応を早めますがシワやヒビ割れなどのデメリットもあります。

確かマンガン由来のシッカチーフは内部と外部を均一に乾燥させるので使いたいのであればそちらを使うのがよろしいっぽいです。

あれマンガンだっけ。ちょっとあってるか自信ない。

シッカチーフを使わなくてもボイルドリンシードや松脂よりも乾燥の早い樹脂、アンバーなどの顔料自体に重合を促進する金属成分が入ってたりするのでやりよういくらでもありますね。

ちなみにバイオリンのオイルニスと油絵の絵具は似たものなので通ずることが多いです。

画家のロックウェルは油絵にシッカチーフを乱用してたらしく今現在えらいことになってるそうで…。

 

左が作ったボイルドリンシードオイル。右が普通のリンシードオイル。

ボイルドは色が濃くなり粘度も高くなってます。

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